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はだしのゲン

日頃テレビはあまり見ないが、子供の好きな番組や気になるタイトルは録画している我が家。この夏にあったフジテレビスペシャルドラマ「はだしのゲン」も夫が子供たちに見せたいということで録画していた。
はだしのゲンといば、小学生の頃学級文庫にあったものを読んで給食が食べられなくなったことがある。ストーリー自体はよく覚えてないのだが、死んでゆく人の様子や親をなくした子供、被爆の後遺症に苦しむ様子などは鮮明に覚えている。
あれは本当に怖いマンガだった・・・。
テレビドラマはさすがに原作のマンガほどリアルでグロテスクな描写や閉塞的な絶望感は感じさせなかったのだが、それでも日頃子供たちが見る番組とはかけ離れた世界だったと思う。
息子は防空壕に逃げることや、食料がないこと、原爆が落ちることなどが理解できず、しきりと夫に「どうしてご飯を食べないのか」とか「どうして真っ黒焦げになったのか?」とか「倒れている人は死んでしまったのか」とか「これは本当の話なのか」といったことを尋ねていた。
夫も出来る限り説明していたのだが、息子がどこまで理解できたかは不明だ。

それからしばらくの間は、息子は繰り返しこのドラマばかり見ていた。
何が面白いの?と不思議だったのだが、時間があるときははだしのゲンを再生している。
晩ご飯を作っている私のそばにきては「今日の晩ご飯はサツマイモのツル?」と聞いてみたりする。
「ママはさつまいものツル食べたことあるよ」というと目を輝かせて美味しかったか?と聞く。
ゲンはまだ生きているの?と聞くので「多分生きてると思う」と答えるとそっか、と感慨深げにしている。でももうおじいちゃんだよ、というとびっくりした顔をする。
60年以上も前の過去が現在とつながっているなんて6歳児には理解できないことかもしれないね。

ドラマの中のようなことがおきたら自分がパパやママを助けるという息子の言葉に、彼がドラマから受け取ったメッセージを見た気がした。
私たちは戦争の恐ろしさを見せたかったのだが、彼は子供のゲンが明るく逞しく生きる姿に強い印象を受けたようだ。でもきっとそれも作者が意図したことだろう。

今度広島に帰ったおりにはきっと子供たちを原爆資料館に連れて行こう。
逞しい男になる前にキミには知っておいて欲しいことがあるのだよ。

Posted by jizou at 2007年10月05日 11:33 | Comments (0)

 
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