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嫌なことを言う家族

昼下がりのこと。
キッチンでお皿を洗っていると、リビングの隣の和室で遊んでいた長男坊がやってきて
「おじーちゃんがママを呼んでるよ。」と和室の窓のほうを指差して言った。
「なんで?」と聞くと「ママのことが心配なんだって。早くこっち来てよ。」と言う。
嫌なことを言う息子だ。
「ママお皿洗ってて忙しいからさ、心配しなくても大丈夫だからってママの代わりに言っておいて。」
私の言葉にスタタタタと和室に駆けてゆく長男。
そして再び和室からキッチンを覗いて「でもママのことが心配なんだってー。こっち来てって。」としつこく言う。
「だからさー、大丈夫だって。心配しないでってよろしく言っておいてよ。」
ガンとしてキッチンから動かない私にあきらめたようで息子は静かになった。

夜になり実家の母に電話をして昼間の話をした。
「長男坊がさ、おじーちゃんがこっちにいるってさ。なんか私のこと心配してるって。」
「あらー、それは悪かったわねぇ。どうしたのかしらねぇ。」
それほど真剣にでもなく詫びる母。
実家に住む兄に同じ話をしたところ
「兄弟の中でもオマエが一番心配なんだからオヤジには当分こっち(実家)には帰ってこなくていいからと言っておいてよ。」と笑っていた。
まったく嫌なことを言う家族だ。

ちなみに我が家は6階。
父は15年も前に他界している。
今頃閻魔様と将棋でも指していると思っていたが、子供が大好きな人だったから孫の顔でも見にきたのだろうか。
それとも親は死んでもなお子供のことを思うのだろうか。

Posted by jizou at 2005年5月12日 12:14 | Comments (0)

 
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